FDB Møbler
人々の居場所を作る家具
家具は人の居場所を作るもの。
FDBモブラーは、建築家のBørge Mogensenを中心に設立された1942年以来、この哲学を貫いてきました。
その後、多くのデザイナーがFDBモブラーに加わりましたが、基本的な理念は変わっていません。
そのひとつが家庭での日常生活に余裕をもたらすような、機能的で精巧な美しい家具を作ること。
さらに、使う人とともに優雅に歳を重ねることができる丈夫な家具であるという強い思いです。
デンマークのデザイン界を牽引する存在として国際的に知られているFDBモブラー。
それは世代を超えて受け継がれる名作家具の物語です。
その実、FDBモブラーの新作はどれも永く愛されることを前提にデザインされています。
FDBモブラーの創業当時の価値観は、今でもオークやブナの板一枚一枚に息づいており、椅子の座面に織り込まれ、各デザインに生かされています。デザインアーカイブから名作が復刻されるときも、新作を発表するときも、この価値観は普遍的です。
クラシックコレクションのアイコニックな作品であろうと、新しい革新的なデザインであろうと、目標はただひとつ。
それは、1942年に作品の第一号が誕生したころに思い描いていた「生活の質を向上させるための家具」を世に出すことです。
「FDBモブラーは、デンマークにおけるもっとも責任のある家具メーカーとなるという大きな目標があります」
Sustainability
FDBモブラーにとって、持続可能性の原則は新しい概念ではありません。何世代にもわたって受け継がれるデザインとクラフツマンシップを組み合わせること自体がサステナビリティへの表明であり、FDBモブラーはこの理念の上に成り立っています。
だからこそ、事業に関わるすべての側面において持続可能性に配慮するのは当然のことだと考えています。
FDBモブラーはデンマークにおけるもっとも責任ある家具メーカーとなることを目指しており、その実現のために限界に挑戦することも厭いません。その一例として、木材はすべてFSC認証を、テキスタイルはすべてエコテックス認証を受けています。さらには、2025年までに全製品に市場でもっとも厳格な環境認証であるノルディックスワンのラベルを表示させるという目標を掲げています。
FDBモブラーは長い歴史を紡いできました。今後も努力を重ね、3世代先の子どもたちが先祖から大切に受け継いできた家具にまつわる話を耳にするころには、FDBモブラーの製造工程が太陽の光や空気、水の保護に役立っているような未来を実現させたいと考えています。
FDB Møblerを支える4つの柱
Responsibility
-責任-
FDBモブラーの家具に使用しているのはFSC認証を受けた持続可能な木材と環境に優しいエコテックス認証を受けたテキスタイル。伐採した森林の保護活動を通して、自然環境への恩返しに取り組んでいます。
The Humen Standard
-人への優しさ-
「家具は使い手の役に立たなければならない」とはBørge Mogensenが残した言葉。FDBモブラーの家具は人々のニーズや願望を満たすことを目的に開発・デザインされています。
FDBモブラーの家具は圧迫感や存在感がありません。すっきりとした線と機能美のシンプルさが世界中で評価されています。
Durability
-耐久性-
時代を超えた美しさを持つFDBモブラーの製品は、次世代へ受け継がれ永く愛用されています。製品の素材選びと構造はデザインの良さを最大限に引き出すだけでなく、耐久性も保証しているのです。
Accessibility
FDBモブラーが目指すのは、高品質な家具をリーズナブルな価格で提供すること。空間に馴染みやすく、またいつまでも飽きのこないデザインを信条にしています。
1942年以来、優れた家具はシンプルで美しく、機能的な家具を好む世界中の人々の心に響くと信じてきました。
History
FDB MØBLER
「丈夫で、美しく、座り心地が良い、そして手軽な価格」
当時としては画期的で過酷な開発条件をもとに、FDBモブラーは1942年にスタートしました。
FDBはデンマーク生活協同組合連合会(Fallesforeningen for Danmarks Brugsforeninger)の略称です。 1866年にクリスチャン・ソンネによって始められたこの組織は、一般の人々の日常生活に寄与することを目的にスタートした協同組合です。インテリア事業の角度から消費者の生活レベル向上を目指し、1942年に家具部門が設立されFDBモブラーが誕生しました。
デンマーク近代家具の父と称されるコーア・クリントが監修を担い、初代にボーエ・モーエンセン、2代目にポール・M・ヴォルタが代表を務めました。ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンなど名だたるデザイナーがプロジェクトメンバーに名を連ね、数々の名作を世に送り出し、それらはその後に生まれたデンマーク家具の模範となって、今日私たちが目にする数々のデンマークデザインが誕生したのです。
デザイナー達の妥協のない商品開発と職人たちの巧みな技術力、北欧の歴史や地勢によって育まれた文化、その全てが必然を持って混ざり合い誕生したFDBモブラーの家具は、人々の暮らしを支え、デンマーク国民の間に根付いていきました。
Designers
THE 4 “GRAND ONES”
"私の目標は人が無理に家具に合わせるのではなく、人が主役になり、人の役に立つ家具を作ることです"
Borge Mogensen
デンマーク王立芸術アカデミーの前身であるデザイン学校の家具学部でコーア・クリントに師事。その後も助手としてクリントからデザインを学ぶ。1942年28歳の時にFDB Møblerの初代代表に就任。家具デザインの構造の簡素化と細部に人の手を必要とする職人技術を追求し続けた。「家具は人を幸せにする」を信条に、家具の製造・販売・流通の仕組みを構築し、家具を通して全てのデンマーク国民の生活水準向上に貢献した。
"大切なのは、機能性を重視し、優れたマテリアルをシンプルに加工すること"
Poul M . Volther
家具職人としての経験とデザインを学んだ知識を生かし、1949年にハンス・J・ウェグナーを介してFDB Møblerに入社。ボーエ・モーエンセンの後を継ぎ、1950年にわずか27歳でFDB Møblerの2代目代表に就任。モダンでシンプル、機能性を第一に掲げた「人々のための家具造り」を基盤としてヴォルタがデザインしたJ46は、当時85万脚の売り上げを記録し、デンマーク国内で最大のヒット商品となった。
Ejvind A . Johansson
1956年よりFDB Møbler3代目代表。家具の職人技術を習得後、王立芸術アカデミーの前身であるデザイン学校の家具部門で研究に従事。生活に即した美的な感覚を形に踏襲し、独特の世界観で個性的な作品を輩出。
"家具作りは、生産量や需要、価格などを考慮する必要があります。でもときには、単純に自分が見てみたい、座わってみたいと思う作品の図面を引くこともあります"
Jorgen Baekmark
1958年FDB Møbler4代目代表に就任。社会繁栄に伴い「民衆の為の家具造り」という同社の哲学にこだわることなく、軽くて頑丈な扱い易い家具、輸送を考慮した組立てや分解が簡単な製品を世に送り出した。
Mogens Koch
"機能性を徹底的に追求するのです"
コーア・クリントの弟子でデンマーク家具黄金期の礎を築いた一人。デザインスクールで後進の指導も行った。機能主義を原則とし住宅、家具、テキスタイル、銀製品のデザインや執筆など幅広い分野で活躍。
Grethe Meyer
"物とは単なる“物”ではなく、“機能を持った物体”なのです"
Stine Weigelt
"ユーザー目線で作られており、ハイレベルな機能性、美しさ、品質が備わっている。そんなソリューションを私は求めています"
Thomas E. Alken
"物とは単なる“物”ではなく、“機能を持った物体”なのです"
ISABEL AHM
"普遍的なデザインで素材に忠実なものを作らなければなりません。そして過去に作られた商品とこれから作られるものと調和するデザインである必要があります"
Philip Bro & Dögg Gudmundsdottir
"シンプルさ、美しさ、機能性に加えて、自分のデザインに詩的な要素を持たせることをつねに心がけています"
R7B COPENHAGEN
"私たちは北欧の伝統的なデザインに根ざした、シンプルで機能的なものに強く惹かれます"
FSC認定の木材を使用
FDBモブラーの家具は、持続可能な木材を使用したFSC®認証(FSC-N001729)を取得しています。工場で働く従業員とその労働環境に責任を持ち、木が伐採される森林の管理を徹底しています。FDBモブラーは自然環境に恩返しをせずに、その豊かな恵みを一方的に享受することはありません。
ノルディックエコラベル(Nordic Eco Label)認定
ノルディックスワン(Nordic Swan)は、製品のライフサイクルアセスメントに基づいた要求事項を備えた標準かつ公的な環境ラベルであり、製造過程から使用、最終処分に至るまで認定基準が策定されています。ノルディックスワンの要求事項は、認証された木材、原材料、再生プラスチックや金属の使用を促進し、健康や環境に有害な物質の使用を減らすことを目的としています。