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スタッフが語る、北欧ビンテージ家具の3つの魅力
今月、新しくデンマークからのコンテナが到着予定です。
今回もコンテナいっぱいに積まれた家具たちが、なんとも言えないあの北欧の香りを届けてくれると思うと待ち遠しい気持ちになります。
今回はその中でもビンテージアイテムについてお話しさせていただきます。
「なぜ北欧家具はこれだけ人気があるのか?」
それはとてもシンプルです。
いくつか理由はありますが、
1.デザインが洗練されていて、これ以上のものがない
2.時間が経過した、経年変化を手に入れることができる
3.実は、価格がお手頃である
大きくはこの3点です。
1.デザインが洗練されていて、これ以上のものがない
デンマークデザインの黄金期と言われたおおよそ半世紀前よりももう少し前の話で、「シェーカーズギルド」という家具の展示会が開催され、家具デザイナーが切磋琢磨しデザインを競い合ったこと。またFDBが家具部門であるFDB Moblerを1942年に誕生させたことが、大きな影響を与えたとされています。
コーア・クリントの推薦によりFDB Moblerの初代チーフマネジャーとなったボーエ・モーエンセンは、「美しく・丈夫で・機能的、そして手ごろな価格」という当時では画期的なコンセプトの元で家具開発を進めます。
そして、それまでの家具は高価なものだったものが一般市民まで瞬く間に普及していきます。
そのような時代背景とともにデザイン黄金期とも重なり、シンプルで洗練されたデザインが世に多く誕生し、現代まで受け継がれているのです。
現在、世の中にある家具デザインは、この頃に誕生したデンマークデザインを取り入れてるものが多いのも洗練されている理由の1つですね。
2.時間が経過した、経年変化を手に入れることができる
家具は紫外線があたることで日焼けをおこし、色が変化していきます。
木材の種類によってその変化やスピードは異なりますが、大体のものは変化を感じるには3〜5年程度時間を要します。
新品のものを時間をかけて変化を楽しむのも1つですが、変化したものを手にすることができるのが、ビンテージ家具やアンティーク家具ならではの魅力です。
「時間を買う」という表現の通り、ビンテージ家具は前オーナー様から時間も受け継ぐ貴重なもの。納得の理由です。
また北欧ビンテージ家具はチーク材で作られているものが多いですが、チーク材は現在は伐採が禁止されているため、現行品ではほとんどないというのも理由の1つです。
3.実は、価格がお手頃である
とはいえ、半世紀前に作られた古い家具ですので、リペアしきれないことにより不具合が発生することがあります。
痛んで駄目になったから買い換えるということはほとんどなく、その都度修理して使い続け、次世代へと受け継ぐ考え方になり、今も存在しているビンテージ家具があるのです。
手がかかることもありますが、それも魅力の1つとして永く使い続けていただきたいです。
また現在は当時より技術も発達しており、構造上しっかりとした製品をつくれるようになっています。
現在は材料費や人件費など当時に比べると高騰しており、ビンテージアイテムの方がかえってお手頃に手に入る、というのも意外な魅力です。
グリニッチ米子店・店長 古川