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【2021年10月便】北欧ビンテージ家具が代官山店へ入荷しました
みなさんこんにちは。グリニッチ代官山です。
すっかり秋めいて、肌寒くなってきましたね。ちらほらと紅葉が始まっているのも見かけます。
さて10月は、北欧デザイナーの巨匠「ボーエ・モーエンセン」の作品を多数入荷しました。そちらをメインにご紹介していきたいと思います。
Borge Mogensen 3P Sofa D-R307D209
デンマークデザインの巨匠、ボーエ・モーエンセン。彼はその人生の中で数多くの作品を創出し、ソファも多数デザインしています。その中でもこのmodel2218は、最も軽妙なデザインと言えると思います。
モーエンセンらしい潔い直線と所々に用いたカーブの絶妙なバランスに、3人掛けとは思えないサイズ感(W1650mm)と軽快さを持ち合わせています。
一見何ともないようなデザインも、座るとその洗練さに気づかされます。従来多く出回っている北欧ビンテージのソファに比べ、奥行は浅く背もたれも低め。まるで日本向けにデザインされたかのようなフィット感。
座ってみると、垂直とも寄りかかるとも違う、何とも程良い角度を感じます。集中して映画を楽しんだり、姿勢を崩さずに読書をしたり、はたまたあぐらをかいたり、横になったり…。本当に様々な使い方が出来るソファです。
整然と並べられた6つのクッションはすべて同じサイズ。厚みも沈み込みもさほどなく、ウレタンの硬さを感じるしっかりとした作りです。場所を入れ替えながら使うことができるので、一箇所だけがへたる、ということも防げます。
抜かりないデザイン性は背面にも。お部屋の真ん中にどんと置いて、その美しさを楽しめるのもまたこの作品の醍醐味です。
Borge Mogensen model3251 Dining Chair D-R208D522A
端正なオークのフレームにシンプルな帆布を張ったmodel3251。中々仕入れの難しい作品のひとつです。しかも今回は帆布はオリジナルのまま、クリーニングのみ行いました。
帆布のため多少の沈み込みはありますが、想像よりも安定して座ることができます。「布の椅子って安定するんだろうか」という不安を払拭してくれる1脚だと思います。
また、拘りを感じるのが前脚の貫。後脚は直線なのに対し、座面下側だけ曲線にしてあります。なぜでしょうか。
座ってみると、座面が沈みこんでも脚が当たらないよう計算されたデザインである、ことに気づかされます。ひとやモノを計測し、1点ずつ確実に計算してデザインする、そんなモーエンセンの哲学を感じる美点です。
Borge Mogensen Cabinet D-906D500
FDBモブラー社製、存在感も容量もたっぷりのキャビネットです。全体はチーク、棚板はウォルナット材で新しく製作しました。
上段はダボに引っ掛ける可動式の棚板収納。30mmごとに穴が開いているので、お好きな高さに合わせて。奥行は245mmあるので、A4サイズの書籍やファイルなども収まります。
対する下段は可動式の棚板とトレーの組み合わせ。図面や画集、日用品まで何でも収納できる優れた作りです。高い収納力や、上下で奥行を変えた軽快さなど、デザインや実用性はやはりモーエンセンならではのデザイン理念を随所に感じます。
そんな中での個人的なおすすめポイントは、下段の鍵。
写真のようなハンドルタイプなのですが、くるっと回してそのまま取っ手になるという仕様です。決して利便性の高い作りではないのですが、時代性を感じるフォルムが何とも愛らしく、開けるたびにちょっとワクワクしてしまうポイントです。
Borge Mogensen model2257 Easy Chair D-811D222C
モーエンセンがデザインした老人ホーム用の家具シリーズのひとつmodel2257。当店でも度々入荷する人気アイテム。久々の登場です。
イージーチェアとしてはもちろん、SH445mmでダイニングチェアとしても使用可能です。
特筆すべきは立ち上がりのしやすさ。綿密に計算された座面の高さやアームの位置、背の角度が相まって、驚くほどすっと立ち上がれます。老若男女に使いやすいエイジレスデザインです。
生地はデンマークの老舗メーカーkvadrat社の「clara2」のredで張り替えました。しっかり赤!というよりは、火照った頬や紅葉を思わせるような優しいコーラル色です。
こうした明るめの色は冒険色として捉えられ、敬遠されることも多いですが、補色のグリーン系と相性が良いので、緑に囲まれたご自宅や、室内で植物を楽しまれる方にとってもおすすめです!
Borge Mogensen model2258 Easy Chair D-809D129A
上述のmodel2257のハイバックver.がこちらのmodel2258。基本的なデザインはそのまま、よりゆったりとくつろげるよう、程よいカーブのかかった背もたれに、ヘッドレストがついています。
筆者(女性・162cm)が座ると、ヘッドレストがぴったりと首にはまる高さ感です。レザーのベルトで引っ掛けているので、不要な方は取り外して使用することもできます。
ソファと同様、このシリーズも背面からの姿がとても端正。どこに置いても様になります。
ファブリックは定番の綿麻生地「caleido」のgroveというニュアンスカラー。木立を彷彿とさせる淡いグリーンとオークの深い色味が好相性です◎
今月はモーエンセンのビンテージ家具を中心にセレクトし、同時にデザイナーについても知って頂けるよう、人物紹介やデザイン図面などの小規模展示も行っています。
その他ダイニングチェアやコーヒーテーブルなどもご用意しています。また、秋冬向けのブランケットやルームシューズなど、雑貨類も多数揃えています。
引き続きご予約優先制でご来店頂いておりますので、お時間の制約や目的の商品がある方は、ぜひご予約のうえご来店ください。皆さまのお越しをお待ちしています。
代官山店 木村