コロニアルチェア OW149 Carl Hansen & Søn

COLONIAL chair (コロニアルチェア)とは

COLONIAL CHAIR (コロニアルチェア)とは

北欧家具の名作として知られる「OW149 コロニアルチェア」は、デンマークのデザイナー、Ole Wanscher (オーレ・ヴァンシャー)によって1959年に発表されました。
クラシック家具の優雅さを受け継ぎつつ、モダンデザインの要素を取り入れたバランスの取れたデザインは、発表から半世紀以上経った今も世界中で高い評価を得ています。
細身で軽やかなシルエットながら、緻密に設計されたフレームは驚くほどの耐久性を備えています。
特に、柔らかく曲線を描くアームや、後脚をわずかにカーブさせたシルエットには、オーレ・ヴァンシャーらしい洗練が表れています。
その見た目の繊細さと実用性の高さが、長く愛される理由です。
さらに後年には、コロニアルソファやコロニアル・コーヒーテーブルといったシリーズも展開され、北欧デザインを代表するコレクションとなりました。
OW149 コロニアルチェアは、北欧クラシックと機能美を兼ね備えた一脚です。

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コロニアルチェアの魅力

OW149 コロニアルチェアは、北欧家具の中でもひときわ繊細で優美なプロポーションが魅力です。軽やかなフレームながら耐久性に優れ、空間に取り入れるだけで上質な北欧クラシックの雰囲気をもたらします。細いラインと滑らかな曲線、そして機能性を兼ね備えることで、発表から半世紀以上経った今も世界中で高い評価を得ています。
アームチェアとしての快適性も大きな特徴。腕を自然に支えるアームは、読書や作業にも適しており、リビングでのリラックスチェア・ソファとしても活躍します。

さらに、専用のフットスツールと組み合わせることで、ラウンジチェア・ソファのように深い安らぎを楽しむことができます。
クラシックの気品とモダンな機能美を兼ね備えたコロニアルチェアは、まさに北欧デザインを象徴する名作椅子。世代を超えて愛され続けています。

5 Charms

5つの魅力

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コロニアルチェアの歴史

誕生と名称の由来
1959年にデンマークのデザイナーオーレ・ヴァンシャーによって発表されたOW149 コロニアルチェア。その名称は、彼が学術的に研究していた1700年代イギリス植民地時代（コロニアル様式）の家具に由来します。ヴァンシャーは単なるデザイナーにとどまらず、様式や歴史を丹念に学び、分析する学者肌の人物でした。その知見をもとに、伝統的な様式の優雅さを大切にしながらも、現代の暮らしにふさわしい軽やかでモダンなデザインへと昇華させたのです。この「学者としての研究」と「デザイナーとしての実践」の融合こそが、コロニアルチェア誕生の背景にあります。そしてその姿勢は、後世のデザイナーたちに大きな影響を与え、北欧家具デザインの流れを形づくる礎となりました。

師から受け継いだ思想
ヴァンシャーは1903年にデンマークで生まれ、「北欧デザインの父」と称されるコーア・クリントに師事しました。厳密な機能主義と、人間の生活に寄り添うデザイン哲学を受け継ぎつつ、さらに自らの美意識である「細身で洗練されたライン」を追求。その集大成ともいえるプロダクトがコロニアルチェアでした。クラシックの品格と、近代家具としての機能性を両立させたその姿は、北欧家具史に残る転換点ともいえます。

戦後デンマークの時代背景
1940年代から1950年代の北欧は、第二次世界大戦の復興期にありました。この時代に芽生えたのが「質の高いデザインを、すべての人に届ける」という思想。デザインは一部の富裕層のためのものではなく、日常生活を支える存在として広がっていったのです。ヴァンシャーもこの流れの中で、高度な職人技術と機械生産の効率を両立させた家具づくりに挑戦しました。コロニアルチェアもまた、その時代精神を映す作品といえます。

デザイナー

オーレ・ヴァンシャー (Ole Wanscher)（1903-1985）

デンマークの家具デザイナー。1903年コペンハーゲン生まれ。
1925年から1929年までデンマーク王立アカデミー家具科で家具デザインを学び、コーア・クリントの愛弟子の一人です。レッドチェア（クリントが手掛けた椅子）のデザインにも関わっています。

1928年に自身のデザイン事務所を設立し家具デザイナーに専念。
王立アカデミー家具科の教授にも就任。
家具教育者として多くの若いデザイナーも指導した。「Colonial Chair」（コロニアルチェア）、「Egyptian stool」（エジプシャンスツール）や「Rungstedlund Chair」（ロングステッドルン）など美しい作風を作り上げる。削り出しのローズウッドやマホガニーからなる細身のフレームや佇まいからヴァンシャーのデザインされたものは”エレガント”という言葉がよく当てはまります。キャビネットメーカーズギルド展ではA.J.イヴァーセンやルドラスムッセンといった当時のデンマークを代表する腕の良い家具職人と組んで積極的に参加し、多くの作品を残しています。
代表作：コロニアルチェア、エジプシャスツール

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