- 心を満たす居場所
窪川勝哉さんのLife Place、訪ねました
「心を満たす居場所」を、グリニッチでは「Life Place」と呼んでいます。
心を満たす居場所は人それぞれ、違うもの。すてきなあの人は、いったいどのようにして、居場所を作っているのだろう?
そんな想いから生まれたこの企画。
グリニッチにゆかりのある、気になるあの人の「Life Place」を訪ね、居心地が良く心を満たす空間づくりのヒントをたくさん、いただきます。
今回は、インテリアスタイリストの窪川勝哉さんです。
雑誌・広告・テレビなど幅広く活躍中の窪川さん。メディアでのスタイリングや、ウインドウディスプレイやマンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなどを手がけていらっしゃいます。
インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなど、プロダクト全般に造詣が深い窪川さん。
数年前に購入されたのはなんと、日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男氏のテラスハウスです。
昭和32年築。「白鷺住宅」と呼ばれた、鷺宮のテラスハウス。
前川國男氏が昭和30年代に設計した、三角屋根が特徴のテラスハウスシリーズの一つです。
当時は「郊外」と言われた、東京西部の阿佐ヶ谷・烏山・鷺宮に建てられたシリーズ。
そのうち阿佐ヶ谷と烏山は惜しまれながらも取り壊されてしまい、現存するのは一番最初に建てられた鷺宮の物件のみとなっています。
そんな歴史的にも価値のある物件を購入された窪川さん。
当時のレトロな魅力を残しつつ、リノベーションしてお住まいになっています。
そしてこの度、そのテラスハウスにグリニッチのLuu sofaを入れてくださる!ということで、グリニッチ代表・今田とスタッフが、リノベーションされた新しいお住まいにお邪魔してきました。
窪川さんの「Life Place」づくり、たっぷりお届けします。
テラスハウスの特徴でもある豊かな自然。
それを存分に味わえる「特等席」に、Luu sofaを置いてくださっていました!
大きな二面の窓は、緑をたっぷり味わえるようにリノベーション。
家にいながら四季の移ろいを感じられる、とても贅沢なリビングです。
視覚に緑があると、心がほっと落ち着く感覚がありますよね。
さらに、窓を開けて網戸にすると、風が通ってとっても気持ちいい・・
この居心地の良さ、都心にいることをすっかり忘れそうです。
「大人のアトリエ」がテーマとのことで、おしゃれに楽しみながら仕事ができる工夫がたくさん、散りばめられています。
落ち着いた風合いのビンテージデスク、チェア、こだわりの小物。
そんな好きなものからインスピレーションを受けて、仕事がもっと楽しめそうです。
もともと2階だった部分の床は取り払い、大きな吹き抜けに。
上までつながる大きな壁面に、印象的なオブジェがアクセントになっています。
大きな吹き抜けに、ジョージ・ネルソンのペンダントライト。
高さを変えて配置できるのも、吹き抜けならでは。
空間に動きが加わって、見た目にも楽しいです。
2階から吹き抜け部分に向けて、足を投げ出して座ることもできます。
こんな風に座って話をすると、子どもの頃に戻ったような気分になりそう。
大人な空間の中に、遊び心をちゃんと織り込む。
その抜け感はまさに、「大人のアトリエ」です。
ビンテージのニーチェアなど、こだわりのイージーチェアがお部屋の至る所に。
ほっと一息。そんな癒しスポットが、その日の気分に合わせて、場所を変えて、楽しめます。
うまく休む。「大人な」働き方にぴったりな空間です。
リビングの柱や梁などは、当時のものをそのまま残しています。
そんな「古き良き」を感じられる部分があると、なんだか懐かしい気持ちに。
ほっと、心が安らぎます。
またリビングには、家電をインテリアに溶け込ませる工夫も。
テレビは置かず、Amazon Echoやプロジェクターを使って、ニュースや映画を堪能するのだそう。
家電の置き方や使い方も、居心地の良い空間を考える上で、とても大切なポイントです。
明るい色調のリビングとは一変、ダイニングは落ち着いた大人な印象。
家具やフロア、家電までも、暗めの色味で揃えられています。
扉の無いひと続きの空間でも、色の使い方を変えるだけで、ちゃんと空間が区切られるんですね。
階段下のちょっとした小スペースにも、こだわりのインテリアが。
スリッパやはたきなどの実用的なものも、デザイン性があるものを選べば、出していてもちゃんと絵になる。
「出してもおしゃれ」は、ものを選ぶ時のひとつの基準になるかもしれません。
ビンテージの棚には、窪川さんこだわりの品々がたくさん。
色や素材に統一感があるので、おしゃれかつすっきり、まとまっています。
「みせる収納」の正解、勉強になります!
「サーフボード」の愛称でも知られるイームズのテーブルの上には、木製のチェスボード。
おしゃれに遊ぶ。こうした絶妙な抜け感にも、「大人のアトリエ」を感じます。
仕事、遊び、くつろぎ・・それをひとつの空間で味わえる窪川さんのLife Place。
中でもこだわりのインテリアは、「大人のアトリエ」の空間をより一層高めるよう、とても効果的に配置されていました。
その場所でどんなことをしたいか、具体的にイメージして、ひとつテーマを決めてみる。
そこからインテリアを考えていくと、Life Placeをつくる過程までも、楽しめそうです。
Life Placeづくりのヒント、窪川さんからたくさんいただきました。