アイテム紹介
北欧ビンテージ家具

1月代官山店ヴィンテージ家具のご紹介

新年明けましておめでとうございます！グリニッチ代官山の福田です。
代官山に展示してあります北欧ヴィンテージを一部商品をご紹介させていただきます。

北欧ヴィンテージ家具のご紹介！

Peter Hvidt & Orla Molgaard-Nielsen Dining Chair "model 316" D-R507D424B

AX CHAIRでも有名なピーター・ヴィッツ＆オルラ・ムルガード・ニールセンがデザインを担当した椅子です。

こちらの椅子は、ピーター・ヴィッツ＆オルラ・ムルガード・ニールセンが、(これよりピーター・ヴィッツで略 )sobrg Moblerから発表された椅子です。ボーエ・モーエンセンが椅子や箱物を数多くデザインしたことでも有名なメーカーです。

徐々に巷では、知名度が上がってきているピーターヴィッツですが、その影響として&Traditionでの復刻やテレビドラマでの起用などが挙げられます。個人的には、好きなデザイナーの1人なので知名度が上がる事が嬉しいです。下記にピーターヴィッツのソファを記載した記事を紹介させていただきます。

ソファを紹介した記事

ピーターヴィッツは、革新的な技術を積極的に使いながらも奇抜ではなく生活に馴染むものを作るデザイナーです。AX CHAIRでも見られるコマ入れ成形などは、当時のデンマーク家具デザイン界では見られない構造でしたが、AX CHAIRのアイコニックな意匠部分に上手く落とし込んでいます。

※ちなみにコマ入れ成形とは、無垢材と成形合板を組み合わせて製作する技術です。この技術は、テニスラケットの製作にも応用されたようです。

AX CHAIRを紹介したブログ

個人的には、背の綺麗なRを描いた笠木にシンプルな後ろ脚の組み合わせは他に見ないデザインでさらに優美さを感じます。決して派手なデザインではないですが、貫を斜めにしたりとちょっとした意匠の工夫で個性を出していくデザイナーです。

こちらのモデルですが、アーム有りのモデルもあり近年復刻しており人気も高まっております。

ヴィンテージチェアのその他商品一覧はこちら

Day Bed D-R403D109 GE259

続いては、ウェグナーデイベットのご紹介です。

デンマークを代表する家具デザイナーのハンス・J・ウェグナーが学生寮の為にデザインしたと言われているデイベットです。当時の学生が、背の収納部に寝具を入れて使っていたと思うと感慨深いですね。

1950-60年は、丸脚のモデルが生産されており70年以降は角脚のため本モデルは、70年以降に生産されたものとなります。

現在でもGETAMA社で、生産が続いている不動の人気を誇る商品です。GETAMA社はもともとマットレスなどの寝具を作るメーカーだったため本商品も座り心地に定評があります。

また、ウェグナーと友好的な関係を築いておりサレスコというウェグナーのデザインした家具を各々の得意な工場ごとに作る団体のソファ部門を担っていました。ちなみに椅子部門はカールハンセンが担当した歴史があります。

詰め物に海藻（Tang）を使っていたことから、「Gedsted Tang og Madrasfabrik」のそれぞれの頭文字をとって社名が決定しました。（ゲステッドの海藻とマットレス工場

※GE258はアームなしモデルで、GE259はアームありモデルです。

←GETAMA社の刻印

mina perhonenのchou chouを背に使っています。mina生地とビーチ材との相性も良くリビングシーンの主役になると思います。

ヴィンテージソファのその他商品一覧はこちら

Bookcase R412D285

最後も、同じくアノニマスのブックケースのご紹介です。

高さ180cmもあり収納力が長けているブックケースです。

上段はオープンな収納となっており、ダボ穴がたくさんついています。細かく高さ変更できるため収納や飾るものによって適宜対応することができます。

下段は、奥行きも広いということもあり収納には困らなさそうです。掘込取手のデザインが可愛らしく愛着が湧きますね。部分的に無垢材を使用しており、突板と上手く合わせながらデザインしてある印象です。下部収納も同じく棚板の高さが調整できます。お客様自身の生活や趣味に細かく合わせることができるブックケースとなっています。

こちらの商品は、現存していない工房で作られた商品です。

余談ですが、工房ステッカーの横にある「DANISH FURNITUREMAKERS'CONTROL」と表記がありますよね。1940年～60年代はデンマーク家具の黄金期と言われていましたが、60年以降デンマークデザインの人気が一時的に落ちた際に、デンマーク家具の価値を改めて見直す施策で、デンマーク国内で家具のクオリティをある程度担保するためにいくつかの条件を設けてクリアした製品のみ貼ることができたステッカーです。

こちらのステッカーによって商品年代が分かったりすることもあるので、椅子やテーブルの下などを覗き込んで探してみてください。