“選ぶ理由”がある北欧チェア|デザインと哲学に惹かれる名作たち
公開日: 2025年09月30日 (更新日: 2025年10月24日)
日々の暮らしの中で、私たちがもっとも長く触れている家具のひとつ、チェア。
中でも北欧のチェアには、目を惹く佇まいだけでなく、「なぜこれを選ぶのか」という明確な“理由”が存在します。
それは、デザインの裏側にある哲学であり、使い手への深いまなざし。
本記事では、そんな“選ぶ理由”を感じさせる北欧チェアの名作たちを、greenicheの視点からご紹介します。
北欧チェアが愛され続ける理由とは?
北欧諸国では、家具は「ただの道具」ではなく、家族と時間を重ねていく存在です。
買い替えるのではなく、手入れをしながら大切に使い続ける。
そうした文化が、北欧チェアのデザインにも深く根づいています。
シンプルで機能的な美しさ
無駄を削ぎ落とし、必要な機能を研ぎ澄ませたフォルムは、使う人の動きや空間に自然に寄り添います。
素材との対話
木目や手触り、経年変化までも楽しめる無垢材を使ったチェアは、「使い込むこと」で完成していく家具。
“人のため”に考え抜かれた設計
家族と囲むダイニング、ひとり静かに過ごす読書の時間。
どんなシーンでも、快適であることが前提として緻密に設計されています。
哲学をまとった名作チェアたち
ここからは、グリニッチでも人気の“選ぶ理由”を感じる北欧チェアをピックアップ。
デザインの美しさだけでなく、その背景にある思想やストーリーに注目してご紹介します。
CH24(Yチェア)|Hans J. Wegner
北欧デザインの象徴とも言えるYチェア。1949年にハンス・J・ウェグナーがデザインして以来、世界中で愛され続けてきました。
- 選ぶ理由: 背中をやさしく受け止めるY字型のフォルムは、構造美と快適性を両立。座面は職人が一つ一つ手作業で編み上げるペーパーコード。
- 哲学: ウェグナーは「人の体を知ることが椅子を作る第一歩」と語り、使う人の動きに寄り添う椅子を追求しました。
J80|Jørgen Bækmark
FDBモブラー(デンマーク協同組合・家具部門)の4代目デザイン責任者、ヨーエン・ベックマークが1960年代に手がけたJ80。
モダンでありながら温かみのある佇まいは、今なお多くの人に愛されています。
- 選ぶ理由: やさしい背あたりと座面のしなやかさ、そしてペーパーコードならではの柔らかなフィット感。ダイニングにも、くつろぎの場にも合うバランスの取れたデザイン。
- 哲学: ベックマークは「人が心地よく過ごせる家具」を第一に考え、シンプルさの中に快適性と美しさを宿したデザインを追求しました。量産性にも配慮され、北欧デモクラシーの精神を体現する椅子としても知られています。

OW149 コロニアルチェア|Ole Wanscher
古典とモダンの融合。繊細なフレームと軽やかな印象が魅力のラウンジチェア。
- 選ぶ理由: 優美なディテールと軽快なサイズ感で、現代の暮らしにも取り入れやすい。
- 哲学: 建築的な視点と古代家具の研究を融合させたオーレ・ヴァンシャーならではのクラフトマンシップ。

CH25|Hans J. Wegner
Yチェアと並ぶ名作として、リラックス空間に選ばれるCH25。広い座面と傾斜が特徴です。
- 選ぶ理由: 約400mのペーパーコードを20時間以上かけて手編み。ラウンジタイムに最適な座り心地。
- 哲学: デザイナーの意図をそのままに、70年以上変わらない構造で作られ続けています。

北欧チェアは「暮らしの姿勢」を選ぶこと
名作と呼ばれる北欧チェアたちは、単なるデザインアイコンではありません。
その一脚一脚には、暮らしのあり方を問う哲学が宿っています。
- 「長く使えるものを、大切に」
- 「家族と過ごす時間をもっと心地よく」
- 「自分だけの“居場所”をつくる」
椅子を選ぶことは、どう生きたいか、どんな時間を過ごしたいかを選ぶことでもあるのだと感じさせられます。
まとめ|“選ぶ理由”が、日々を豊かにする
グリニッチでは、北欧チェアを「居場所をつくる道具」としてご提案しています。
美しさや価格だけでなく、その背景にある想いに触れることで、家具選びはもっと深く、もっと楽しくなるはずです。
お気に入りの一脚に出会うことは、
あなた自身の暮らしに“選ぶ理由”を与えてくれるはず。
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