• 家具選びのポイント

ナチュラルインテリアでつくる、心地良い空間とは?インテリア実例も紹介

インテリアの定番とされている、ナチュラルスタイル。優しい印象で女性にも人気のスタイルですが、一方でそのシンプルな見た目から、「平凡」「面白味がない」というイメージを持たれることも。実はその魅力は、見た目だけに留まらない「心地よさ」にあります。

そこで今回は、「定番」「無難」なナチュラルインテリアとは一味違う、その本質的な魅力と、具体的な取り入れ方をご紹介します。

ナチュラルインテリアとは?

自然素材を取り入れたインテリアスタイルのことを、ナチュラルインテリアといいます。自然素材といえば、木や石などが思い浮かびますが、素材そのものだけでなく、アースカラーなど"素材をイメージした色"を取り入れることでもつくることができます。

その魅力とは?

一番の魅力は、自然を感じるスタイルのため、心からリラックスできること。マッサージチェアなどの機械に頼らなくても、木の温もりや目に優しいアースカラーで、心がほっと安らぐ”心地良い空間”が広がります。また、インテリアの定番ともいえるシンプルなスタイルなので、好みのテイストをアクセントに加えることも簡単。空間としてまとまりがありつつ、自分らしさを表現することができます。

北欧の暮らしにも合う、ナチュラルインテリア

"豊かな国"と言われる北欧の人々にとって、家とはつまり「自分のパーソナリティを表す場所」。人からどう見られたいかではなく、「どう暮らすのが心地良いか」「どんなものに心惹かれるか」をまず見つけて、それをもとに住まいを”最適化”することが、インテリアを考える際にとても大切なのだそう。自然の力でリラックスできて、自分の”好き”を表現しやすいナチュラルインテリアは、北欧式の家具選びにも通じるインテリアスタイルといえます。

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ナチュラルインテリアのポイント

木の素材

    自然素材と聞いて、まず思い浮かぶのが木の素材。木を使ったインテリアはたくさんありますが、中でもその素材にこだわると、より心地良い空間をつくることができます。具体的には、合板ではなく無垢材を選び、仕上げはラッカー塗装ではなくオイル塗装やソープ仕上げのものを選ぶようにしましょう。素材そのものの質感を味わえ、目だけでなく手触りでも、心がほっと癒されます。

    アースカラー

      石や植物など、自然界に存在する色を取り入れることで、目にも優しいリラックス空間をつくることができます。具体的には、ホワイトやベージュ、ブラウン、アイボリー、グリーン、グレーなど。アースカラーは他の色とも合わせやすく、コーディネートがしやすいカラーでもあります。

      室内グリーン

      室内グリーンは、手軽にナチュラルインテリアを実現できるおすすめのアイテムです。窓際など小さいスペースも活用してグリーンを置くなど、お家にグリーンを取り入れるのは北欧でも一般的。家の中にいながら自然を感じられるだけでなく、室内の空気も浄化してくれるという実用的なメリットもあります。 

      「グリニッチが考える、グリーンインテリア」もぜひご覧ください

      ナチュラルスタイルのおすすめコーディネート

      シンプルでアレンジしやすいナチュラルスタイルは、他のインテリア要素と組み合わせることで、自分らしさを表現できるインテリアスタイルにもなります。見た目の好みはもちろん、そこでどのように過ごしたかを基準に、心惹かれるスタイルをぜひ探してみてください。

      【スタイル別】ナチュラルインテリアの実例

      無垢家具×ナチュラルスタイル

        「ナチュラルスタイル」と聞いてまず思い浮かぶのが、木の家具を使ったコーディネート。中でもおすすめしたいのが、無垢家具を使ったナチュラルスタイルです。先述のように、ナチュラルスタイルは見た目の特徴だけでなく、「リラックスできる」という空間での過ごし方も魅力です。無垢家具には、私たちの心をよりリラックスさせてくれる特徴があります。

        ひとつは、「木の温もりを存分に味わえる」ということ。合板など加工した素材にはない、素材そのものの温かみを感じられるので、自然の中にいるような癒される感覚を味わえます。

        「木が持つ調湿機能を生かせる」ということも特徴です。人間と同じく、木も生き物。空気を吸って吐いて、呼吸をしています。無垢家具は木が息づいたままの状態で空間に取り入れられるので、いわば自然と共存しているようなもの。自然の中にいるような、空気の浄化・調湿機能を生かすことができるので、心地よく健やかな住空間を作ります。

        もう一つは、「経年変化を味わえる」こと。無垢の木は、強くて丈夫。メンテナンスや修理をしながら、永く使い続けることができます。使ううちに感じられる経年変化で、どんどん愛着が湧き、自分だけのものになっていく楽しみもあります。無垢家具を使うということ、その体験自体が、心を満たすことにつながるのです。

        木の家具が好きで、家にいる時間をより心癒されるものにしたいという方には、無垢家具を取り入れたナチュラルスタイルがおすすめです。

        オリジナル無垢家具とグリニッチ」もぜひご覧ください

        北欧×ナチュラルスタイル

          自然素材が特徴のナチュラルスタイルは、木を使ったアイテムが多い北欧インテリアとも相性抜群です。北欧家具には素材そのものを感じられるオイルフィニッシュやソープフィニッシュのアイテムが多いので、無垢家具を使ったコーディネートと同じく、木の温もりを存分に味わえる空間になります。

          木の素材だけでなく、触り心地が良いファブリックやセラミックなど、「素材の質感」を重視したアイテムが多いのも、北欧インテリアの特徴です。目だけでなく肌に触れた質感でも、心が安らぐ感覚を味わえます。

          北欧インテリアといえば、「照明」にも特徴があります。北欧の照明は、それ自体が主役なのではなく、そこで過ごす空間もデザインされています。灯りをつけて、家族や大切な仲間との時間が、より豊かで心満たされるものになるように。デンマークの人々いわく、「“Hygge(ヒュッゲ/居心地の良い空間や時間)”には照明が欠かせない」のだそう。ナチュラルインテリアに北欧の照明を組み合わせることで、よりリラックスできる空間をつくることができます。

          北欧インテリアが好きな方や、木だけでなく様々な素材を組み合わせて心地いい空間を作りたいという方には、北欧インテリアを取り入れたナチュラルスタイルがおすすめです。

          「北欧スタイルのインテリア・部屋づくりとは?コツやポイントを厳選実例とともにご紹介」もぜひご覧ください。

          モノトーン×ナチュラルスタイル

            「ナチュラルインテリア」からは一見イメージしづらいモノトーンインテリアも、実はナチュラルインテリアとの組み合わせがしやすいおすすめのスタイルです。モノトーンインテリアの特徴は、白やグレー、黒を基調にしたモノトーンカラー。白、グレーのものをベースにコーディネートすることで、モノトーンのエッセンスを取り入れたナチュラルスタイルが実現します。

            またモノトーンインテリアはカラーがシンプルな分、テクスチャーが引き立つのも特徴です。木、石やセラミックなどの自然素材にモノトーンカラーを選ぶと、その独特な質感がより際立ちます。モノトーンインテリアはシンプルな色合いゆえに、のっぺりと単調な印象になってしまうことも。自然素材中心のナチュラルスタイルと組み合わせることで、空間に奥行き感が生まれ、より洗練された空間に仕上がります。

            また、モノトーンカラーは落ち着いたカラーの組み合わせなので、永く飽きずに使えることも特徴。インテリアスタイルの「定番」ともいわれるナチュラルインテリアとの共通点でもあります。ナチュラルインテリアの空間にモノトーンで個性を加えても、「飽きのこないデザイン」という共通点があるので、全体に統一感が生まれます。

            モノトーンをベースにしたかっこいい印象が好きで、かつ心地良さも重視したいという方は、モノトーンインテリアとナチュラルスタイルの組み合わせがおすすめです。

            「モノトーンインテリアのポイントを実例とともに紹介」もぜひご覧ください

            シーン別・ナチュラルインテリアの事例紹介

            リビングルーム

            ソファベッドを中心にコーディネートしたリビングシーン。壁掛けの収納にも木の素材を使ったり、サイドに置いたかごにも自然素材を用いることで、全体に木の温もりを感じられる空間になりました。照明のメタリックな素材が、空間に程よいアクセントを加えています。ソファベッドのファブリックやクッションにも、アースカラーを使ってナチュラルスタイルに。カーテンにはリネン素材や綿などの自然素材、レースカーテンなど自然光を取り込めるものを選ぶと良いでしょう。面積が大きい部分にナチュラルな色を使う一方、壁には目を引く鮮やかなブルーを取り入れ、自分らしさも表現しています。家族の憩いの場所であり、時にゲストを招いて集う場所にもなるリビングシーン。リラックス感のあるナチュラルスタイルをベースに、自分の好きな色やテイストをポイントで取り入れることで、心地良さの中に個性を感じる空間に仕上がりました。

            ダイニングルーム

            お花や植物など自然を感じるダイニングシーン。木の温もりを感じる無垢のダイニングセットに合わせるのは、季節のお花や陶器。さらに、ダイニングから見える位置に植物を配置することで、より自然を感じる空間になりました。テーブル上には、空間に主張しすぎないシンプルなデザインとカラーの照明を配置。ダイニングで過ごす時間がより心地よく、癒されるものとなるように、温かな灯りをともしてくれます。家族や仲間が集う食事の時間にぴったりの、居心地の良いナチュラルスタイルのダイニングシーンになりました。

            キッチン

            全面に木の扉をあしらい、自然の温もりを感じるキッチンシーン。キッチンとダイニングがひと続きになったレイアウトなので、食事中にもキッチン扉の美しい木目が目に入ります。ダイニングチェアにも木の要素をプラスし、キッチン・ダイニングの空間全体をナチュラルインテリアで統一。料理中も食事中も、家族みんながリラックスできる空間になりました。取手や照明、キッチンカウンターに置いた小物は黒のモノトーンカラーで統一するなど、自分好みの要素をポイントで取り入れることで、自分らしさも表現。モノトーンカラーは、温かいナチュラルインテリアをピリッと引き締める効果もあります。 

            バスルーム

            自然素材とアースカラーを組み合わせたバスルーム。壁とバスタブには石の素材を、壁付けの棚にはアースカラーのホワイトを組み合わせ、身も心も癒してくれるナチュラルスタイルのバスルームシーンになりました。水回りには、アースカラーの中でも清潔感のあるホワイトがおすすめ。水にも強いメタル素材の収納は、水回りをより機能的にしてくれます。樹脂素材のバスタブでも石目模様のものを選ぶなど、自然の要素を意識することで、より居心地の良い空間に仕上がります。

            洗面室

            収納棚全体でナチュラルスタイルを表現した洗面室。ホワイトだと汚れが気になる、という方にはグレーもおすすめ。水に強いメタル素材で、かつパンチング加工のある棚であれば、通気性も安心です。扉のないオープンな棚は、収納するアイテムとの色合わせも大切。棚に置くタオルやボトルにも、ホワイトやベージュなどのアースカラーを取り入れることで、お部屋全体で自然の優しさを感じる空間に仕上がりました。 

            ベッドルーム

            アースカラーで統一したベッドルーム。シーツやクッションなどのファブリック、壁紙、インテリア小物はアースカラーでまとめて、ベッドフレームと収納棚には木の素材を用い、ナチュラルスタイルのベッドルームに。アースカラーの中でもベージュを選ぶと、より柔らかい印象になります。1日の疲れをとってくれそうな、優しく居心地の良い空間に仕上がりました。 

            まとめ

            ナチュラルインテリアでつくる居心地の良い空間、いかがでしたか?大きな主張こそありませんが、安心感のあるインテリアだからこそ、一人暮らしの方はもちろん、世代や性別の異なる家族が集う空間にもおすすめのスタイルです。
            一般的にインテリアスタイルというと、どうしても見た目の提案になりがちですが、「その空間を作ることでどのように気持ちが変わるか」という"本質的な魅力"に注目することが、自分の好きなインテリアスタイルを見つける近道だと私たちは考えています。見た目の魅力はもちろん、そこでの過ごし方も合わせて、ナチュラルインテリアに興味を持っていただければ幸いです。

            広報 岡田

             

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