私たちが「無垢家具」をつくる理由
無垢家具をつくる理由。それは、永く使えるものを作りたいから。
木が育つには、100年、200年の長い年月がかかります。その木を使う作り手の責任として、最低でも同じくらいの年月使える家具を作りたい、と思っています。
また永く使えるものを作ることで、「大量生産・大量消費」を少しでも減らしたい、という想いもあります。無垢の木は、強くて丈夫。メンテナンスや修理をしながら長く使えます。またどんどん愛着が湧いて、自分だけのものになっていく楽しさも味わえます。
「無垢家具」は、私たちの目指す家具のあり方です。永く一つのものを使い続けることは、環境に優しくサステナブル。修理したりファブリックを替えるなどして、子どもや孫の世代まで受け継いでいくこともできます。
無垢家具を選び使い続けるということ、そのような体験自体が、日々の暮らしや心を満たしていく、と私たちは考えています。
一つのものを永く、大切に使うというのは、北欧の人々の考え方に倣ったもの。幸福度の高いと言われる北欧の人々の考えを、私たちのものづくりを通して伝え広めていきたいと思います。
環境保全への取り組み
FSC認証を受けた最高等級の無垢材
グリニッチではFSC認証を受けた最高等級の無垢材を使用しています。
FSC認定とは伐採する際にその自然環境を十分に考え、その後もその環境が保全されるような取り組みをしている林業の元で作られ、伐採後の運搬や保管場所など、ロジスティックの部分にまで及ぶ品質管理の認定です。
FSC認証材での製造と流通で、環境・社会・経済に貢献し、生産者に還元しています。
安心・安全のオイル仕上げ
オリジナル家具のオイルフィニッシュ仕上げで使用している「OSMO COLOR」は、ドイツのOSMO社の環境に優しい塗料。植物油と植物ワックスからできた自然塗料です。
有害な化学物質を一切含まず、水気にも強いので、無垢の豊かな質感を損ないません。
また木が持つ調湿機能を生かすことができ、心地よく健やかな住空間づくりにも最適な、人と自然にやさしい塗料です。
木へのこだわり
オリジナル家具には「FAS(first and second)材」と呼ばれる最高等級の材を使用しています。両面から節の少ないクリアー材が取れるため、家具や造作に適しています。
Luu Sofa 誕生のストーリー
Luu Sofaのコンセプトは「集い・コミュニケーション」。家族や気の知れた仲間が集まる場所をイメージして作りました。
開発当時、人々の暮らしの中で、リビングとダイニングが分断されていると感じていました。ダイニングでは奥さんがお茶を飲みながら読書をして、リビングでは旦那さんがテレビに向かってソファに座る。そんなありふれた景色に、どこか冷たさを感じていました。
リビングとダイニングの間にある、見えない壁を無くすには?
空間が一つにつながるようにするには?
暮らしの中に、コミュニケーションが生まれる。大切な人たちを自然につなぐソファを作ろう。「家族が自然とつながって暮らす方が、温かみがあって素敵じゃないかな?」という、私たちが思う「心地よい暮らし」を提案をしたい、という想いから、Luu Sofaを作りました。
デザイン・素材に込めた想い
Luu Sofaの特徴とも言える、背もたれが抜けたデザイン。ダイニングに背を向けず、リビングとダイニングを融合するソファをイメージしました。
もう一つの理由は、ソファを壁際ではなく、空間の真ん中に置けるように。ソファを中心に、テーブル、テレビ・・と、心地よい空間が膨らんでいく、育っていく。Luu Sofaが、空間づくりのきっかけになればいいなと思いました。
Luuはフィンランド語で「骨」。暮らしやコミュニケーションの中心・骨格(ベース)になってほしい、という想いを、「Luu Sofa」という名前に込めました。
使う素材にもこだわりを。Luu Sofaだけで選べる「オタルオーク」は、かつて「Japanese Oak」として、ヨーロッパ各国に輸出されていました。家具づくりで歴史のあるデンマークから、高く評価された確かな材が、ここ日本にある。私たちが作る家具に使うことで、日本の良質な材を広く伝えていきたいと思います。
広報 岡田