“私時間”を大切にするための北欧インテリアの整え方|6つのアイデア
公開日: 2025年10月31日 (更新日: 2025年11月06日)
忙しい日常の中で“わたし自身”を取り戻すために
仕事や家事、育児に詰まった日々の中で、わずかな私時間は「心の休息」であり、「自分らしさを維つまもの」でもあります。
そんな時間を、もっと自分にとって愉しみのあるものにするために、北欧のインテリアの思想を取り入れて、空間を整えてみませんか?
ここでは、greenicheが推奨する「“私時間”を大切にするための北欧インテリアの整え方」を、実践しやすいアイデアとともに6つご紹介します。
1. 自分だけの“定位置”をつくる|お気に入りのチェアを主役に
北欧の人々にとって“椅子”とは、単なる道具ではなく「自分と向き合う場所」をつくる存在。私時間を過ごすためには、まず自分が安心して戻れる“定位置”を見つけることが何より大切です。
それは部屋の隅に置かれた一脚のラウンジチェアかもしれません。あるいは窓辺の片隅に置いたサイドチェアと小さなテーブルかもしれません。
greenicheでは、FDBモブラー(デンマーク協同組合・家具部門)の《J82》や、カール・ハンセン&サンの《OW149 コロニアルチェア》のように、身体をやさしく受け止める構造と、空間に圧迫感を与えない佇まいを両立した名作をおすすめしています。
お気に入りの一脚が決まったら、ブランケットをかけたり、小さな照明を添えたりして「ここに座ると自然と深呼吸できる」空間に育てていきましょう。
“座る場所を決める”ことは、日々の忙しさの中に、静かに自分を取り戻す装置を置くということ。
私時間は、この一歩から始まります。

2. やさしい光で、夜時間を整える|間接照明でつくる“余白”
日が落ちたあと、自宅の光がどんな色をしているか、意識したことはありますか?
北欧の家庭では、光は「空間を明るくするもの」ではなく「心を落ち着かせるもの」として捉えられています。
間接照明のやさしい光は、空間に影のグラデーションを生み出し、目にも心にもやさしい時間をつくります。
たとえば:
- LE KLINTのプリーツシェードが生み出す繊細な陰影
- 101 COPENHAGENの彫刻的なランプで空間に静かな存在感を添える
- HAYや&Traditionの軽やかな卓上ランプで“遊び心”を取り入れる
天井の主照明だけでなく、テーブルランプやフロアランプを空間に点在させて、光にリズムを持たせる。そうすることで、私時間はもっと豊かに感じられるようになります。
光が変われば、気持ちも変わる。
照明は、暮らしの“気分”をデザインするインテリアです。

3. “見せない収納”で、心も整う空間に
私時間を楽しむには、「片付いていること」がとても重要です。
整っている空間は、思考を整理し、感情を落ち着かせてくれます。しかし「常に完璧に片付いている」必要はありません。
大切なのは、“見せない収納”を活用して、意識に入ってくる情報を少なくすること。目に入るものが少なくなるだけで、脳がリラックスしやすくなるのです。
たとえば、
- 扉付きのカップボードに、雑多な日用品をまとめて収納
- オープンシェルフにはボックスや布で仕切りを
- リビングの一角には、マルチキャビネットを置いて一時的な避難スペースに
greenicheで人気の《Tuottaa Multi Cabinet》は、そんな“見せない美しさ”と“暮らしに寄り添う機能性”を両立した収納家具。余白のある空間をつくるにはぴったりです。
部屋が整えば、気持ちも整う。
そんな北欧的な視点を、収納から取り入れてみましょう。

4. “香りと質感”を取り入れる|五感でととのえる私時間
北欧の人々が大切にするのは、「心地よさは視覚だけでなく、五感すべてで感じるもの」という考え方。これは、忙しない毎日の中でも“自分を労わる感覚”を育てるヒントになります。
まず「香り」。
照明やインテリアの雰囲気と同様に、香りには空間の印象を一瞬で変える力があります。お気に入りの香りを空間に漂わせることで、思考や感情をリセットし、私時間へのスイッチを自然に入れることができます。
「火を灯す」という動作自体にも、日常から一度離れて“自分に戻る”静かな儀式のような効果があります。

そして「質感」。
ウールやリネンのブランケット、木のぬくもりを感じるトレイ、手にしっとりとなじむセラミックのマグカップ──こうした素材に触れることは、忙しい手の動きをやさしく鎮め、身体感覚をゆっくりと日常に戻してくれます。
たとえば:
- ソファでくるまるお気に入りのブランケット
- 本を読むときに使う木製のサイドテーブル
- リラックスタイムに使う素朴な陶器の器
五感を使って味わう時間は、私時間を“行動”ではなく“体験”として深めてくれる大切なエッセンス。
日々のタスクに追われる日常の中で、自分を癒す静かな時間を「香り」と「触れる素材」の力でそっと育ててみてください。

5. お気に入りを“飾る”という行為|ウォールシェルフで余白をデザイン
部屋に“余白”があることは、心の余裕につながります。
そしてその余白に、自分が「本当に好きなもの」を静かに飾ることで、その空間は単なる部屋から「自分を取り戻す場所」へと変わっていきます。
北欧では、飾るという行為に「自己表現」や「尊敬するものとの対話」という意味が込められていることが多く、選ぶものや飾り方にも人それぞれの美意識がにじみます。
たとえば──
- お気に入りの器やアートピース
- 旅先で出会った思い出の一品
- 子どもが描いた絵や、季節の植物
それらを壁の一角に飾ることで、目に入るたびに心がふっと和らぎ、自分が大切にしている価値観を再確認する時間になります。
グリニッチで取り扱う《String Furnitureのシェルフ》は、そうした“飾る・仕舞う・整える”を美しく両立できる、まさに北欧らしい名品。
高さ・奥行き・棚板の構成を自分で選べるため、
- 見せたいものは目の高さに
- 使用頻度の高いものは手に届く位置に
-
隠したいものはバスケットと組み合わせて
と、機能と感性のバランスを取ることができます。
そして「何を飾るか」を考える時間そのものが、日常に流されがちな思考や感情を一度立ち止める貴重なきっかけになります。
飾ることは、選ぶこと。選ぶことは、自分の内側を見つめること。
ウォールシェルフを通して、そんな静かな“対話”の時間を暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

6. “無理をしない美しさ”を選ぶ|素材・色・形の心地よさ
私時間を大切にするために、家具やインテリアに求めたいのは「ずっと付き合っていけること」。
日々の中で無理なく続くこと、毎日覚える少しの喜びを持つことは、簡単なようで必要なことです。
そのために、北欧インテリアの「素材のよさ」「色合わせの緩やかさ」「機能経由したデザイン」は、そのまま私時間にも重なります。
明るくやわらかな木目のオーク材や、グレージュやアイボリーといったニュアンスカラー、触れた時にはっとするようなセラミックやテクスチャーチの器。
それぞれが絶妙なバランスで合わさり、日常にそっと混ざり込んでいる。これこそが、「無理のない美しさ」、そして「私らしい場所」の指針です。

まとめ|“私時間”は、住まいの中にそっとある
「私時間をとる」ことは、なんだか特別なことのようですが、本来は日常の中にそっと続いているもの。
お気に入りのチェアに座り、やさしい光に揺られながら本を開けば、もうそれは「私だけの時間」です。
北欧インテリアの思想は、そんな平穏でしなやかな時間を、意識的にさりげなく支えてくれます。
greenicheは、そんな「私の場所」づくりを、依頼になる家具やコーディネートの視点から、大切にしています。
私時間を整えたい。そんな思いがよぎったら、ぜひ一度ご相談ください。
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