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6月便ヴィンテージ家具入荷しました
こんにちは。グリニッチ代官山の福田です。
雨が降ったり急に暑くなったりと気候に翻弄される日々を過ごしています。。。
今月も、北欧ヴィンテージ家具が入荷しておりますので一部商品をご紹介させていただきます。
北欧ヴィンテージ家具のご紹介!
Peter hvidt & Orla Molgaard Nielsen Portex Chair R212D653D
AX CHAIRでも有名なピーター・ヴィッツ & オルラ・ムルガード・ニールセンがデザインを担当した椅子です。
こちらの椅子は、当時事務所を立ち上げたばかりのピーター・ヴィッツ & オルラ・ムルガード・ニールセンが、(これよりピーター・ヴィッツで略 )椅子の名前通りPortex社のためにデザインした椅子として世に生まれました。前後関係は、分かりませんがFRITZ HANSENで生産されていたようです。
また、当時イームズなどが使っていた成形合板などの最新技術をデザインに組み込みました。デンマークデザインでは、成形合板と言うとアントチェアなどは知名ですが、その前にピーターヴィッツが商品化をしていると思うと成形合板を一般的なものにまで昇華した功績は凄いですよね。
加えて、スタッキングした姿も優美なのがPortex chairの特徴です。これは諸説ありますがデンマークで最初にスタッキングした?椅子とも言われていたりします。
ピーターヴィッツは、革新的な技術を積極的に使いながらも奇抜ではなく生活に馴染むものを作るデザイナーです。AX CHAIRでも見られるコマ入れ成形などは、当時のデンマーク家具デザイン界では見られない構造でしたが、AX CHAIRのアイコニックな意匠部分に上手く落とし込んでいます。
※ちなみにコマ入れ成形とは、無垢材と成形合板を組み合わせて製作する技術です。この技術は、テニスラケットの製作にも応用されたようです。
代官山店には、2脚展示ございますのでスタッキングした美しい姿を是非とも見に来てください。
Dining Table R412D280
続いては、アノニマスのダイニングテーブルのご紹介です。
今では、製品として扱うのが難しくなってしまった木材のローズウッド材を天板にマホガニー材を脚部に贅沢に使って製作しています。
エクステンションタイプのテーブルは、伸長部分の天板の木の色が濃い事が多く出して使っていても違和感があったりしますが、このテーブルに関しては色見の差があまりなく状態が良い印象を覚えます。
また天板の美しさはさることながら、脚部も手の込んだ作りをしております。幕板下部から絶妙に削られたRから凛とした印象を覚えます。
※今では、現存していない工房で製作されていました。
エクステンションテーブルは、実際に使ってみるとその時々に応じたスタイルで食事などの生活を楽しめます。またライフステージが変わりお子さんが増えた時などにも対応ができるのもエクステンションテーブルの良さでもあると思います。
Bookcase R412D285
最後も、同じくアノニマスのブックケースのご紹介です。
高さ180cmもあり収納力が長けているブックケースです。
上段はオープンな収納となっており、ダボ穴がたくさんついているため細かく高さ変更できるため収納や飾るものによって適宜対応することができます。
下段は、奥行きも広いということもあり収納には困らなさそうです。掘込取手のデザインが可愛らしく愛着が湧きますね。下部収納も同じく棚板の高さが調整できます。お客様自身の生活や趣味に細かく合わせることができるブックケースとなっています。
こちらの商品も、現存していない工房で作られた作品です。
余談ですが、工房ステッカーの横にある「DANISH FURNITUREMAKERS'CONTROL」と表記がありますよね。これは1940年~60年代はデンマーク家具の黄金期と言われていましたが、60年以降デンマークデザインの人気が一時的に落ちた際に、デンマーク家具の価値を改めて見直す施策で、デンマーク国内で家具のクオリティをある程度担保するためにいくつかの条件を設けてクリアした製品のみ貼ることができたステッカーです。
こちらのステッカーによって商品年代が分かったりすることもあるので、椅子やテーブルの下などを覗き込んで探してみてください。
来週は、弊社職人によるヴィンテージ家具をリペアする視点で捉えたブログを公開するのでぜひご覧ください!
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