PP503 The Chair (レザー張り) Hans J. Wegner (ハンス・J・ウェグナー)
これまで名作を数多く排出してきたチェアの中でも最も完成度が高いと言われる美しさと、
数多くの逸話から世界中から愛されています。
造りは非常に繊細で家具職人として技術をマスターし、家具デザイナーとなったウェグナーだからこそのなせる業で、
現在でも当時のウェグナーの意志を忠実に従い、職人の手作業により1脚ずつ丁寧に作り上げられています。
アームと背を接合しているフィンガージョイントは他に類を見ない美しさでこの椅子を語る上では重要な部分です。
発表当時はウェグナー自身が「みっともない」と籐で隠していたという面白い話があったり、美しさだけではないところも人気の高い理由の一つ。
その後、フィンガージョイントの美しさが再認識され、今ではこのチェアの最大の特徴となっています。
Reviewレビュー
Brand & Designerブランド&デザイナー
- デザイナー
Hans J. Wegner (ハンス・ウェグナー)
デンマークのドイツ国境に近い職人の町・トゥナーに生まれ、14歳で家具職人の見習いとしてこの世界に足を踏み入れる。 17歳でに指物師の資格を取得。その後、国立産業研究所で木材についての専門的な研究を重ね、22歳(1936年)からはコペンハーゲン美術工芸学校でデザインの勉強をはじめる。この頃、ボーエ・モーエンセンと出会う。
卒業後の1940年から、アルネ・ヤコブセンとの共同プロジェクトで、オルフス市庁舎の家具のデザインを担当。
1943年に独立し、現在に至るまで500脚以上の椅子をデザイン。
国内外を問わず多くの展示会では数々の賞を受賞し、MoMA(ニューヨーク近代美術館)を始め、多くの公共機関にコレクションされている。
1984年 デンマークのクイーンよりナイトの称号を受ける。
1995年 ウェグナー美術館が故郷トゥナーにオープンする。
代表作に『Yチェア』『ザ・チェア』『チャイニーズチェア』などがある。
