【ペーパーコードチェアの魅力とは】北欧名作チェアに使われる素材の魅力と選び方
公開日: 2025年04月16日 (更新日: 2025年10月24日)
自然素材の温もりと、美しい機能美。
そんな北欧の価値観を体現する家具のひとつが、ペーパーコードチェアです。
ペーパーコードとは、紙を撚(よ)って作られた天然素材のコード(縄)。
第二次世界大戦中、ラタンなどの輸入材に代わる素材として登場し、戦後は北欧家具に欠かせない存在として広まりました。
名作「Yチェア(CH24)」や「J80チェア」などにも使われるこの素材は、空間に軽やかさと静かな存在感をもたらし、時代を超えて愛されています。
この記事では、グリニッチが考える「ペーパーコードチェアの魅力と選び方」を、北欧インテリアの視点から6つのポイントに分けてご紹介します。
ペーパーコードとは?
1. “実用と美”を兼ね備えた、北欧らしい素材
ペーパーコードの魅力は、何といってもそのナチュラルで繊細な風合いと、想像以上の耐久性にあります。
撚られた紙から成る素材とは思えないほどの強さがあり、20年以上使い続けられるケースも珍しくありません。
それでいて軽やかな見た目と触れたときの温かみは、北欧家具が大切にしてきた「実用と美」の融合そのもの。
ペーパーコードはただの素材ではなく、「暮らしを整える一部」として北欧で根付いてきたのです。

2. 長く座っても疲れにくい“しなやかさ”と通気性
しっかりと編み込まれた座面は、優しく体を支える独特の弾力性を持ち、長時間座っていても疲れにくいのが特長です。
通気性にも優れ、夏場でも蒸れにくいため、季節を問わず快適な座り心地を提供してくれます。
椅子に座る時間が多い方や、家で食事や作業をする時間が長いライフスタイルにもぴったり。

3. 北欧インテリアに馴染む“ミニマルで豊かな佇まい”
ペーパーコードチェアは、素朴でありながら洗練された存在感があります。
フレームのラインと編み目のバランス、木の風合いとコードの繊細さ。
それぞれが響き合い、北欧インテリアに欠かせない「調和」を生み出します。
主張しすぎず、でもきちんと美しい。
どんな空間にも自然と馴染む万能さも、このチェアの魅力です。

4. 軽やかで扱いやすく、日々の暮らしに寄り添う
一般的な無垢材の椅子と比べても、ペーパーコードのチェアはとても軽量。
掃除のときの移動や、模様替えの際もストレスがありません。
また、スタッキング(重ね置き)できるモデルも多く、省スペースでの暮らしにも対応。
暮らしとともに動き、寄り添ってくれる椅子——それがペーパーコードチェアです。

5. “育てる家具”としての魅力も
ペーパーコードの座面は、使い込むことで少しずつ柔らかくなり、体に馴染んでいきます。
また、フレームに使われる無垢材も、時間とともに色艶が深まり、独自の風合いへと変化。
グリニッチでは、そうした「経年変化を楽しむ家具」とのつきあい方を大切にしています。
傷すらも味になる。自分だけの椅子へと育っていく。
モノと心地よく付き合う北欧の知恵が、ここにあります。

どんなインテリアと相性が良い?
ペーパーコードチェアは、以下のようなスタイルに調和します:
・北欧ナチュラル:
木の温もりや白を基調にした空間に自然に馴染みます
・和モダン:
障子や畳などの和の要素とも相性が良く、和室でも違和感なく取り入れられます
・ミニマルモダン:
無駄のない佇まいが、シンプルな空間に品と柔らかさを添えてくれます

人気のペーパーコードチェア ブランド
・Yチェア(CH24)|Carl Hansen & Søn
ハンス・J・ウェグナーが生み出した名作。時代を超えて愛される定番モデル。

・J80|FDBモブラー(デンマーク協同組合・家具部門)
デンマークの国民的ブランド。控えめながら美しい佇まいが印象的。

・PP68 / PP58|PPモブラー
プロフェッショナル向けに設計された上質チェア。重厚で快適。

・J39|フレデリシア
ボーエ・モーエンセンによる、力強くシンプルなデザインが特徴。

長く使うためのお手入れと工夫
1. 普段のお手入れ:
乾いた布でホコリを拭くだけ。水拭きは避けましょう
2. 経年変化を楽しむ:
使うほどに飴色に変化。時間の経過が美しさになります
3. 張り替えが可能:
10~15年を目安に張り替えれば、フレームと共に長く愛用できます(グリニッチでは張り替えも対応)

まとめ|「ただの椅子」ではなく、暮らしの質を高める存在へ
ペーパーコードチェアは、素材、構造、軽さ、育つ愉しみ——すべてが暮らしと調和する椅子です。
見た目の美しさだけでなく、「座る」という行為そのものを豊かにするための道具。
そしてそれは、greenicheが目指す“居場所をつくる家具”の原点でもあります。
ぜひ、あなたの暮らしにぴったりの一脚を見つけてください。
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