• 心を満たす居場所

食卓にささやかな幸福感をプラス!-料理と器の楽しみ方-

みなさんはここ最近ライフスタイルの変化はありましたか?

在宅ワークをしている方、普段通り働いている方、お子さまがお休みで一日中家事に追われる方。きっと様々いらっしゃることでしょう。

私は入社して初めて在宅勤務というものを経験しています。
満員電車で出社する、お客様とお話して仕事をすることが普通だったので、これまでの生活と比較してとてもギャップを感じる日々。 最初は戸惑うこともありましたが、今はこの状況を楽しむ方法を探しながらうまくバランスをとって過ごせています。

ライフスタイルでの一番大きな変化は食事です。

昔から「食事を絶対に抜かない」「身体に良い食材を使う」など、食に関する教育が厳しかった我が家。「食事・料理」それに欠かせない「器」は自分にとって特に大切な生活の軸。
出社時間が削られ時間にゆとりができた今、食にかけられる時間が増えたことは、窮屈な生活の中で思いがけない収穫でした。

とはいえ、毎日3食作って食べるのは、単純なようで結構労力がかかりますよね。丁寧に作るときもあれば、インスタントで済ませる時もあったり。

今日は、私が普段ごはんの時間を楽しむために行っている、ちょっとした食事の楽しみ方を共有したいと思います。

器を楽しむ

大の器好きで収集癖があり、食器棚には溢れんばかりの器たちがあります。展示会で購入したもの、プレゼントで貰ったもの、旅行で手に入れたもの、など様々です。

それぞれに思い入れやエピソードがあり、どれも大切なもの
好きなものに囲まれると「出番がなくしまいっぱなし」ということがありません

器にこだわると、料理そのものを大切に味わって楽しめる、というのが私の持論です。
「彩りが華やかだから器は控えめに」「棚で眠っていた器を久々に使おう」「このカップは旅行で買ったな」… 考える基準は何でも良いです。料理に合った器を選ぶ、あるいはその逆も然り。 普段はあまり意識しない方も、食器棚を眺めて少し考える時間を作ってみませんか。

料理に合わせて

春だけ楽しめる新鮮なタケノコをグリルに
淡緑の器は家族からプレゼントされたものです

この季節になると近くの直売所で売られるタケノコ。この日は春らしい盛り付けにしたいなと思い、料理の量や色合いから器を選びました。 贈りもののこの器は霞がかった淡い色が綺麗でお気に入り。春先になると特に出番が多くなります。

使いたい器から選ぶ

朝準備する手間が惜しくて前日の夜に用意しておいたオートミール
デンマークK.H.wurtzのボウルです

小ぶりなボウルは軽めの食事に重宝しています。朝ごはんに使いたくて、器から作るものを選びました。最近はルーティーンが変わり崩れてしまった身体の調子を整えるために食事制限中。食べられるものが限られていますが、そんな中でも気分を上げる私なりの工夫です。

一人暮らしだったり、手持ちの器が少ない方もいますよね。そんなときは、普段よりもワンサイズ大きい器に盛って淵に余白を作ったり、カップとして使っているものを小鉢にしたり。 使い方を変えるのもおすすめです。
選ぶものも使い方も人それぞれ違いますが、 大切なのは直感。 センスが良いかではなく「自分が楽しい・嬉しい気持ちになれるか」で選んでみてください。

食材にこだわる

家族が料理の仕事をしていることもあり、美味しい食材を教えてもらえることもしばしば。農家さんも販売の機会が減り、試行錯誤されている様子を目にし、思い切って野菜を取り寄せてみました。

ケールやハーブなど、農薬や化学肥料を使わない地場産野菜
野菜の彩りが綺麗だったので、器はそれが映える白磁に

こちらの野菜は何度か食べたことはあったのですが、直送は初めて。 おうち時間が長い今でなければ、中々頼まなかったと思います。
有機栽培で丁寧に作られた採れたての野菜はとても味が濃く、思わず「うわ~!」と声をあげるほどの美味しさ。身体に良い食材を食べたことで、フィジカルだけでなくメンタルも整えられたような気分でした。

私の場合はわかりやすく取り寄せという形を取りましたが、別の形もあると思います。普段使わない食材を買ってみたり、調味料を変えてみたり、それだけで新しい発見がある気がします。

箸置きで気分を変える

器よりも前から収集している箸置き。使わない、持っていないという方もいると思いますが、ひとつあるだけで食事の時間が随分と変わるアイテムです。

手持ちのごく一部
少しずつコレクションするのが楽しみです

私が箸置きを使う理由は2つ。

ひとつは食事を丁寧にしようと思えること。箸を整えると、何となく他の茶碗や器もきちんと並べなきゃ、という気持ちになります。 一口ごとにきちんと箸置きに置くことを意識すると、早食いの予防にも◎

もうひとつは気軽に雰囲気が変えられること。人や動物、食材、小物など、あらゆるジャンルのものが沢山世に出ています。季節や気分で選べる楽しさが、食事そのものの楽しさにも繋がっている様に思います。

最近のお気に入りはこの唐子(からこ)。何とも言えない癒しの雰囲気に気持ちがほぐれます。

箸置きがない方は、代わりに豆皿を使ったり、簡単に紙で折ってもいいと思います。ぜひ試してみてください。

毎日必ず来る時間だからこそ、ちょっとの工夫で楽しく

暮らしを豊かにするのはお金や時間をかけることや物理的なことよりも、自分がいかに楽しいか、目線を変えられるか、そんなことにあるように思います。

みなさんも、いま出来ること、自分が持っているもの、目の前にあるものから考えて、工夫して過ごしてみてくださいね。毎日の食事がこれまでよりちょっと楽しくなりますように。

代官山店 木村 

Recommend

こちらの記事も人気です