北欧の暮らしに学ぶ。ベンチで叶える「使いまわし上手」なインテリア
公開日: 2025年07月31日 (更新日: 2025年10月24日)
北欧の家庭を訪ねると、ダイニングや玄関、窓辺など、さまざまな場所に「ベンチ」が置かれていることに気づきます。
シンプルで温もりのある空間のなかに、ひとつの家具が多様な役割を担い、暮らしに寄り添う姿。その代表例がベンチです。
限られたスペースでも心地よく、そして美しく暮らす北欧の人々にとって、家具は「ひとつの用途を固定しすぎない」ことが大切。
今回は、北欧の暮らしにヒントを得ながら、ベンチを活用した“使いまわし上手”なインテリアの楽しみ方をご紹介します。
ベンチが選ばれる理由|固定しすぎないからこそ、暮らしが自由になる
北欧家具には、「〇〇用」と用途を決めすぎないものも存在します。特にベンチはその代表格。以下のように、さまざまな役割を軽やかに担います。
ベンチは、イスと比べて「座る人数を柔軟に調整できる」「背もたれがないため圧迫感が少ない」などの利点があります。
- 飾る・置く・仕舞うといった「使い方の自由度」
- 空間を仕切る・つなぐなどの「インテリア的な役割」
- 季節やシーンに応じて「移動して使える柔軟さ」
たとえば来客時はベンチをダイニングに移動して複数人で囲む。普段は玄関先に置いて、荷物置きや靴の脱ぎ履きに使う。
「決めすぎない」からこそ生まれる余白が、暮らしを豊かにしてくれます。

ベンチのある暮らしのアイデア
1. 玄関に置いて“おもてなし空間”に
北欧の玄関では、ベンチは日常の道具としてとてもポピュラーな存在。
出かける前の身支度や、買い物袋を一時的に置く場所として活躍します。
また、来客を迎える際には「ちょっと腰掛けてもらう場所」としても重宝します。
ファブリックを敷いたり、季節の草花やアートを飾って演出すれば、それだけであたたかなおもてなし空間に早変わり。

2. 窓辺に置いて“くつろぎコーナー”に
ベンチを窓際に置けば、そこは自分だけの「ほっと一息スペース」に。
クッションを並べて、読書やお茶の時間を楽しむのにぴったりの場所になります。
自然光がたっぷり差し込む北欧の窓辺は、日常の中の贅沢な居場所。
お気に入りのラグや間接照明と合わせて、時間帯ごとに表情を変える“暮らしのステージ”として活用してみましょう。

3. ダイニングで“柔軟な座席”として
北欧のダイニングでは、イスとベンチをミックスして配置するのが主流です。
子どもと並んで座ったり、大人が向かい合って座ったり。食事中も自然な距離感で会話が生まれます。
また、ベンチは壁付けで配置しやすく、空間に開放感を与えてくれるのもポイント。
普段使いからパーティーまで、あらゆるシーンで活躍する頼れる家具です。

空間サイズとベンチの比率
北欧インテリアのキーワードは「余白」。
ベンチも、空間を圧迫しないバランスが大切です。
・ダイニング用なら、テーブル長の約80%が美しく調和
・通路用には40cm程度のスリムなベンチで動線を確保
・リビングの主役にするなら、幅120cm以上のベンチで存在感を
暮らしのシーンや家族構成に合わせてサイズを選ぶのも、長く楽しむコツです。

長く使える「本物」を選ぶ—素材とデザインの視点から
“使いまわし”を楽しむためには、どこに置いても美しく、丈夫で長く使えるものを選ぶことが大切です。
北欧で支持されてきたのは、無垢材など経年変化を楽しめる素材。
長く使い込むほどに味わいが増し、家族の思い出が刻まれていくベンチは、まさに暮らしの相棒です。
また、シンプルで飽きのこないデザインを選べば、場所や用途が変わっても自然に馴染みます。

まとめ|ベンチが生む「余白」と「自由さ」
北欧の暮らしに学ぶベンチの魅力は、用途に縛られない自由さと、暮らしの変化に寄り添う柔軟さにあります。
ただ座るだけでなく、飾る・仕舞う・くつろぐ・迎える──そんな多彩な役割をひとつで担うベンチは、暮らしに余白と豊かさを運んでくれる存在です。
インテリアにもっと柔軟さと余白を取り入れたいと感じたら、まずはお気に入りのベンチをひとつ迎えてみてはいかがでしょうか。
きっとその日から、暮らしの中の“小さな発見”が増えていくはずです。
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