一度は座ってみたい!北欧デザインのラウンジチェア名作特集

北欧ラウンジチェアの魅力とは?

ラウンジチェアは、読書や音楽鑑賞、午後のコーヒータイムなど、自分と向き合う静かな時間に寄り添ってくれる存在。
北欧デザインのラウンジチェアは、ただリラックスするための道具ではなく、「居場所」そのものをつくる家具です。

  • 機能美と造形美の両立
  • 永く使える構造と素材
  • 手仕事による温もり
  • 空間との調和を大切にする設計

こうした思想が詰まったチェアは、暮らしをより豊かに、丁寧にしてくれる相棒になるでしょう。

 

名作①:CH25|ハンス・J・ウェグナー(CARL HANSEN & SØN

ハンス・J・ウェグナーによって1950年にデザインされたCH25は、彼がカール・ハンセン&サンに提供した初期5作のうちのひとつ。デンマークモダンの礎を築いた名作です。

特徴的なのは、手編みで施されたペーパーコードの座面と背もたれ。400メートル以上のコードを一脚ごとに編み込む作業は、まさに手仕事の結晶。座ると、コードがやさしく体のラインに沿い、心地よく包み込まれます。

CH25の魅力はその静謐な存在感。装飾を削ぎ落としながら、空間に温度を与える。それはまさに、日常の中に"余白"を生む北欧的な価値観の体現です。

  • 背と座に編み込まれたペーパーコードが身体をやさしく支える
  • ナチュラル素材がもたらす視覚的な「軽やかさ」
  • 和室や北欧モダンにも合う、落ち着いた佇まい

 

名作②:OW149 コロニアルチェア|オーレ・ヴァンシャー(CARL HANSEN & SØN

クラシックとモダンの狭間を行くような、詩的で繊細なフォルム。デザイナー、オーレ・ヴァンシャーが1959年に発表したコロニアルチェアは、"構造の軽さ""耐久性"のバランスを極限まで突き詰めた椅子です。

その名の通り、英国コロニアル様式に着想を得つつ、北欧デザインらしいミニマルな線と構造の美学を融合。どこから眺めても整った比率とプロポーションは、職人の手仕事あってこそ。まさに名作の中の名作。

見た目の華奢さに反して、座るとしっかりと身体を支えてくれる安心感。美しさと機能の共存が極まった一脚です。

  • 優雅でミニマル、空間に「静けさ」をもたらすチェア
  • 見た目以上に安定感があり、長時間座っても快適
  • 同シリーズのオットマンとの組み合わせも秀逸

 

名作③:J82|ヨーエン・ベックマーク(FDBモブラー(デンマーク協同組合・家具部門)

「良いデザインは庶民のためにある」そんな哲学のもとに生まれたFDBモブラーのJ82。広い背もたれと緩やかな角度のシートが、深いリラックスを提供してくれます。

デンマーク国民に長く親しまれてきたJ82は、ヨーエン・ベックマークが「誰もが手にできる良いデザイン」を目指してFDBモブラーのために生み出した一脚。

背もたれのスピンドルとワイドな座面、ゆったりと傾斜した角度は、「座る」ことに本質的な快適さを与える設計。実用主義と美しさを融合させた、モーエンセンの思想が凝縮されています。

J82は、ただリラックスするための椅子ではありません。生活のなかに「居場所」を確保するための家具。家族の時間の中にそっと溶け込みながら、存在を主張する一脚です。

  • ゆったり座れる安心感のあるサイズ感
  • 軽やかで自然体のフォルムは、和洋問わず調和
  • オットマン(J83)とセットで使えば、極上のくつろぎに


名作:CH78 ママベアチェア|ハンス・J・ウェグナー(CARL HANSEN & SØN

1954年、ハンス・J・ウェグナーが発表したPP112は、通称「ママベアチェア」として知られています。その名の通り、母グマがそっと抱きしめてくれるような柔らかさと安心感をもたらし、大胆なフォルムと柔らかなクッション性は、ラグジュアリーでありながら温かみを持ちます。

豊かな曲線を描く背もたれとアーム、そしてたっぷりとしたクッションは、視覚的にも身体的にも「守られている」感覚を演出します。1脚ずつ手作業で仕上げられるこの椅子は、まさに家具というより"作品"

北欧家具に流れる「人のためのデザイン」の精神を体現した一脚であり、くつろぎ=人生の質を高める道具としての本質を教えてくれます。

  • 背とアームが一体になった包み込まれる構造
  • 手仕事によるフレームと張地の絶妙なコンビネーション
  • グリニッチの「居場所をつくる」思想にも通じる設計


名作:MG501 キューバチェア|モーテン・グッドラー(CARL HANSEN & SØN

1997年にデンマークのデザイナー、モーテン・グッドラーによって発表されたキューバチェア。従来の北欧名作とは一線を画す、現代的な発想で生まれた折りたたみ可能なラウンジチェアです。

軽量で持ち運びやすく、壁にかけて収納もできるという実用性。にもかかわらず、無垢のオーク材とコットンテープで構成されたその姿は、彫刻作品のような美しさを備えています。

モダンな住まいやミニマルな暮らしの中で、「椅子はいつもそこにあるもの」という常識を軽やかに更新する存在。必要なときに、必要な場所に、上質な"居場所"を届けてくれます。

  • 折りたためるラウンジチェアとして異彩を放つ構造
  • オーク×コットンウェビングの柔らかさと強度
  • 収納しても、出しっぱなしでも様になる軽やかな佇まい

 

名作⑥:CH22|ハンス・J・ウェグナー(CARL HANSEN & SØN

CH22は、ハンス・J・ウェグナーがCarl Hansen & Sønで最初に発表したラウンジチェアの一脚。いわば彼の椅子哲学の出発点ともいえる存在です。

特徴的なアームのカーブや背のディテールは、一見シンプルに見えて綿密に計算された木工技術の極み。加えて、ペーパーコードの座面がもたらす軽やかさと快適さが、構造と素材が共鳴する美しさをつくり出しています。

木の美しさを存分に味わえる、初期の名作。日常に寄り添いながら、気持ちを上向きにしてくれる椅子です。

  • アームや背のディテールが職人技の集積
  • ペーパーコードの座面が軽快で、通気性も抜群
  • 座るたびに木のぬくもりを感じられる一脚

 

名作⑦:CH07 シェルチェア|ハンス・J・ウェグナー(CARL HANSEN & SØN

ハンス・J・ウェグナーが1963年に発表したCH07は、通称「シェルチェア」。大胆な三脚構造と曲面成形合板によって生まれる独特の浮遊感が特徴で、一目でただならぬ椅子だとわかる存在感があります。

発売当初は前衛的すぎて理解されなかったものの、復刻後に一気に人気が爆発。「座るアート」として、世界中の美術館や建築家たちに愛されています。

身体を自然に支える緩やかな座面と背の角度。見た目の個性とは裏腹に、実際に座ってみると驚くほど心地よい、というギャップこそ最大の魅力です。

  • 重厚な見た目に反して、座ると包まれるような心地よさ
  • 背中と腰をしっかりと支える、構造的に優れた設計
  • 空間に置くだけで、印象がぐっと引き締まるモダンな存在感

 

まとめ|名作チェアとともに、暮らしに「余白と豊かさ」を

これらの北欧ラウンジチェアは、ただ座るための道具ではなく、心と空間に余白をつくる家具です。
グリニッチでは、そんな名作の一脚一脚を、「どんな暮らしにふさわしいか」という視点からご提案しています。


「ラウンジチェア」の商品はこちら

Recommend

こちらの記事も人気です

Ranking

人気ランキング

Feature

特集・サービス