Life Place

心を満たす場所

日本編 Episode 1

グリニッチ代表・今田のLife Place、紹介します

「心を満たす居場所」を、

グリニッチでは「Life Place」と呼んでいます。


心を満たす居場所は人それぞれ、違うもの。

日本のみなさんの、さまざまな「Life Place」をご紹介させていただきます。


その第一弾として今回、

グリニッチ代表である今田の「Life Place」を取材いただきました。


居心地が良く、心を満たす空間づくりのヒントお届けします。

“Life Place”を心地よく整えると

人生はさらに彩り豊かに。


“Life Place=心を満たす居場所”

〈greeniche〉が提案する “Life Place”を作ることの意義、

それを探求する暮らしラボ〈Space One〉を立ち上げた理由とは?

〈greeniche〉代表の今田憲一さんが思いを語ります。


大通りにほど近いロケーションながら、驚くほど静かで、窓からは豊かな木々の緑も眺められるマンションの一室。〈Space One〉は今田憲一さんがいいと思ったモノで空間をコーディネートし、実際に住んで使いながら、自らの“心を満たす場所=Life Place”を探求するラボラトリー。室内は〈greeniche〉のオリジナルや北欧のヴィンテージ、そして他ブランドのインテリアがセンス良くミックスされ、なんとも居心地の良い雰囲気だ。


「ここはショールームじゃないので、自社製品で揃えているわけでもないし、賃貸マンションなので大きなリノベーションもできない。でも、そういった中でも、コストをかけずに、インスピレーションやアイデア次第で“Life Place”を整えることはできる。それを探り、実践していく場所です」(今田さん)

デンマークの〈Space 10〉に刺激を受け、

“Life Place”を探求するラボを作ろうと。

この〈Space One〉を立ち上げる際にヒントとなったのが、デンマークの首都・コペンハーゲンに誕生した次世代のサステナブルライフの研究機関〈Space 10〉。

「数十年後の未来の生活を良くするために、科学者や技術者、クリエイターなどさまざまな人が持続可能な生活に取り組んでいるのですが、デンマーク出張時に訪れてとても刺激を受けました。そこで改めて感じたのは、自分らしく生きるためには、誰しも自分なりの “Life Place”が必要だということ。その空間づくりを、僕が実験台となって追求し、提案できる場があればと思ったんですよね」

一つのアンティークテーブルから

自分らしい居場所作りは始まった。

そもそも、今田さんが“Life Place”を発信するのには、自らの経験から得たものが大きいという。

「昔、広告の営業マンをしていた頃は、毎晩残業続きで、家は寝るためだけに帰るという生活を送っていて。でもある日、アンティークのテーブルを買って部屋に置いてみたら、照明やラグなども揃えたくなり、花を飾るようになって、街角の花屋を覗くように。すると、それまで気にも留めていなかった街並みや景色に目がいくようになり、自然と視野が広がり、自分の心にも余裕が生まれてきて、お客さんや周りの人が喜ぶことを考えられるようになった。そしたら、信頼も得られるようになり、仕事の評価も上がり、生きがいを感じられるようになったんです」


お気に入りのテーブルを一つ手に入れたことをきっかけに、便利さを優先していた住まいを少しずつ自己実現のための居場所へと変えていった今田さん。


「僕にとって“Life Place”とは、自分の本質を引き出す基盤というか、居場所のようなもの。自分らしく心満たす空間を築いていく中で、生活も仕事も、そして人生も、豊さと充実感が得られることを実感しています。〈Space One〉での試みを通して、自分の居場所がもたらしてくれるパワー、“Life Place”の価値を多くの人とシェアしてけたら」


時代時代で、その時の自分にフィットする形で、少しずつ進化していく“Life Place”。そのスタイルも人それぞれ。だが、今田さんの体験、そして〈Space One〉で行っている取り組みは、住まいは生き方であり、居場所をその時々で心地良く整えていくことは、自分らしく人生を切り拓くことに通ずるのだと気づかせてくれる。

ライター:野尻和代