ストリングシェルフの魅力
北欧家具を語るうえで欠かせない存在
70年以上愛され続け、スウェーデン人の3人に2人は持っていると言われるString®。
スウェーデンを中心に、デンマークやフィンランドなどの北欧でも、
ライフスタイルに深く根づいていて、北欧家具を語るには欠かせない存在でもあります。
デザイン性に優れたシンプルな収納システム「String®」は1949年に誕生し、発売から半世紀以上経った今なお世界中で愛され続けています。
規格化された複数のパーツを組み合わせてつくるモジュール方式を採用した、非常にシステマチックな家具で、用途や取り付け場所に柔軟に対応することができるのが最大の特徴です。
近年では、大手のインテリアメーカーでも流行している方式ですが、
70年前にはそれを既に商品化していた、元祖とも呼ぶべき商品なのです。
String®誕生の歴史
String®は1949年にスウェーデンの建築家 Nils Strining(ニルス・ストリニング)によってデザインされました。
その誕生のきっかけとなったのが、1949年、スウェーデンの大手出版社ボニエールが主催した収納家具のコンペでした。
「ゆとり(スペース)があれば人々はもっと本を買う」という気づきをもとに、手頃な価格で発送・組み立て・設置が簡単な収納棚をテーマに実施しました。
そのコンペに参加した、ニルス・ストリニングと妻のカイサ・ストリニングは、独創的な発想で最優秀賞を受賞。
それは壁に取り付けられ、柔軟性に優れ、かつ軽やかでミニマムな収納棚。これこそがString®の始まりでした。
このデザインをきっかけに、ニルス・ストリニングは現代のスカンジナビアンデザイン(北欧デザイン)の礎を築いた創始者として世界的にも高く評価されています。
それから数年で、ニルスとカイサはString® systemをさらに洗練させ、美しさだけでなく機能性にも優れたシェルフを確立しました。
さらには、棚やキャビネット、折り畳み式テーブルなどを追加して、時代を超えて無限に拡張・改良できる収納システムを生み出したのです。
String®は、売り手にも買い手にもメリットが多い商品であることも画期的でした。
薄く梱包でき、輸送しやすく、それと同時に、スウェーデン製の高品質な商品でありながら、驚くほど手頃な価格である点も、多くの人に好まれる理由でした。
さらに、String®が使い手とともに成長し、時間の経過とともに変化できるデザインの家具であることが、時代が変わっても評価さ続けている理由でもあります。
その名を世界中に知らしめることになった、1954年にミラノトリエンナーレでの金メダル受賞をきっかけとして、これまで数々の賞や認証を得ています。
2009年には著作権法のもとでString®が応用美術に分類され、2016年にはドイツデザイン賞を受賞するなど、今なお世界中から高い評価を受けているのがString®なのです。
空間を広々と使える、壁付け収納
String®の構造はいたってシンプルで、はしご状のフレームを壁に取り付け、棚板をのせるだけ。単純明快な作りで構造的にもとても安定しています。
オプションも豊富で、カラーやマテリアルも充実しており、思い通りのレイアウトができるのもポイント。
設置場所や用途に合わせて、パーツを買い足すことで、組み替えて拡張し、機能性をさらに高めることができるので、将来的にも無限にカスタマイズしていけるという点、また、デザインされた当時から、基本が変わらないロングライフデザインで、流行に左右されることがないという点も人気の秘密です。
そしてString®の最大のメリットは、なんと言っても空間を広々と使えること。
床に置かない壁掛収納だからこそ、空間を広々と使うことができます。
特に、機能美ともいうべき無駄のないシンプルなデザインが、空間に対して圧迫感を生まないことが、日本でも受け入れられている理由です。
String®とともにつくる、豊かな暮らし
1949年の誕生以来、String®は時代の流れとともに絶えず進化・拡大しています。String® plex、String® pocket、String® works、String® +といったシリーズを続々と加えて、その時代のライフスタイルに応え成長してきました。
String®は暮らし方やライフスタイルの変化、利用シーンに柔軟に対応し、使う人の個性やセンスを表現してくれる収納システムです。
どのような組み合わせであっても、String®はあなたの暮らしにゆとりをもたらし、そのゆとりはあなたに豊かな暮らしをもたらすでしょう。