北欧インテリアに映えるラウンジチェア｜くつろぎと美しさを兼ね備えた選び方ガイド

ラウンジチェアは、日々の暮らしの中で心と体を解きほぐす、くつろぎの拠点となる存在です。ゆったりと身を預けられる設計は、通常の椅子とは異なり、長時間座っても疲れにくく、心地よさを最優先に考えられています。

なかでも北欧デザインのラウンジチェアは、美しさと機能性を高次元で融合させた名作が揃い、世界中のインテリアファンから高い支持を集めています。この記事では、北欧ラウンジチェアの魅力や選び方、空間への取り入れ方について詳しくご紹介します。

北欧デザインに見るラウンジチェアの魅力

歴史的背景とデザイン思想

北欧モダンデザインが花開いた1950～60年代、アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユールといった巨匠たちが生み出した数々の名作。その多くが、木工技術と有機的な造形美を融合させたラウンジチェアでした。

「暮らしを豊かにする」ことを主眼に置いた彼らの哲学は、見た目の美しさだけでなく、人間工学に基づく快適性をも追求しています。北欧のラウンジチェアは、まさにその思想を形にしたものです。

北欧ラウンジチェアの特徴

ラウンジチェアを選ぶ際の7つの視点

1. 空間に合ったサイズ感

日本の住空間は欧米に比べてコンパクトなことが多いため、チェアの大きさ選びはとても重要です。6～8畳のリビングには、イージーチェアやパパベアチェアのような省スペース型が適しています。広い空間では、エッグチェアなど存在感のあるデザインを主役に。

2. 素材と色の調和

明るい色合いの木材（オークやバーチ）や、ニュートラルなトーンのファブリックは、空間を軽やかに演出してくれます。アクセントとして深みのあるネイビーやフォレストグリーンを取り入れても北欧らしい洗練された印象に仕上がります。

3. 使用目的と座り心地

読書、昼寝、会話など、用途に合わせて最適なフォルムを選びましょう。背もたれの角度や座面の深さ、アームレストの位置も大切な判断ポイントです。

4. メンテナンス性

カバーが取り外せるものや、オイル仕上げで手入れのしやすい木部、レザー素材の耐久性など、日々の暮らしの中で無理なくお手入れできる仕様を選びましょう。

5. コーディネートとの相性

チェアは単体でも絵になるアイテムですが、オットマンを合わせたり、周囲の家具とテイストを揃えることで、より統一感のある空間が生まれます。

6. 長く愛せるかどうか

北欧家具の醍醐味は、10年、20年と愛用できるところ。多少値が張っても、結果的には「長く使える本物」を選ぶほうが、暮らしに深みと豊かさをもたらします。

名作チェアを知る

CH25（カール・ハンセン＆サン）／デザイン：ハンス・J・ウェグナーペーパーコードとオーク材の組み合わせが美しく、軽やかな存在感。北欧モダンの象徴とも言える一脚。
J82（FDBモブラー）／デザイン：ヨーエン・ベークマーク 座面の広さとアームの安定感が魅力。温もりある木の質感とミニマルなラインが調和した使い勝手のよいチェア。
エッグチェア（フリッツ・ハンセン）／デザイン：アルネ・ヤコブセン 包み込まれるような形状と芸術性の高いフォルムで、世界中に愛されるラウンジチェアの傑作。